BOSS CE-2
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去年の秋にTONEPADにUPされたCE-2に挑戦します。

これは発売当時使っていたモノで、ウスーいセッティングにして
クリーンもオーバー・ドライブもかけっ放しにしていました。

今回もTONEPADに基板を注文したのですが、なかなか届かないので
感光基板作りに初挑戦して、ケースの塗装もやってみました。

TONEPAD製作記事には以下の四つのMODが載っています。

   1:VIBRATO MOD
      DRY音をカットして揺れてるWET音のみを出力するもの。

   2:EFFECT LEVEL MOD
      WET音のボリュウムを調整できるようにするもの。

   3:WET BASS SWTCHING MOD
      WET音の低音をカットするもの。
      CE-2Bではベース用に余分な低音をカットしていますが、
      ギターに使う時も好みでカットしてもいいと思います。

   4:CHORUS INTENSITY CAP SWITCH MOD 
      ディレイ・タイムを切り替えるもので
      コンデンサーの値を大きくすると長くなります。

このうち、2と3を組合わせるとCE-2B仕様になります
   
以前に作ったSMALL CLONEと似たようなMOD内容ですが、
私は2,3,4を採用することにします。

基板の拡大写真でわかるでしょうか?
3,4TONEPAD製作記事とは違う6P DPDTスイッチ、配線になっています。

4ではオリジナルの47pFにもう一つ47pFを足すようになっていますが、
私はいくつか試して33pF,47pF,68pFを切り替えられるようにしました。
具体的には6P DPDTのセンターOFFスイッチで、真ん中の2本のピンに
基板からの線と33pのコンデンサーを一緒に付けて、
片側には33p,反対側には15p
(14pがなかったので10pと5pを並列にくっつけたもの)
を付けます。
こうすると、センターで33p,片側にスイッチを倒すと33p+33pで66p,
反対側に倒すと15p+33pで48p(オリジナルは47pで微妙に違いますが)
になり、Thin,Deep,NormalANALOG.MAN CLONE CHORUS
Deep Optionみたいになります。

コンデンサーの値は好みで替えてみてください。
このやり方はSMALL CLONEでも使えます。

ちなみに両機種ともディレイ・タイムを長くすると、サーっていうノイズが大きくなります。


3についてはLow Cutすると、当然ですがWET音が弱くなってしまうので
R2239kにしました。このへんも好みでどうぞ。

記事には載ってませんが、C19を小さくするとRATEのスピードが速くなります。



さて、一通り組みあがりこれで音出しするとDRY音しか出ません。
ガックリ!

例によって、部品の付け間違いや配線をチェックしてもミスは無いようです。
虫めがねで基板の半田面に所謂ハンダ・ブリッジが無いか見ても在りません。

話は脱線しますが、最近老眼ぎみでコンデンサーに表記されている値などは
虫めがねで見ないと読めません(泣)


今度は基板のパターン図と比べながらもう一度良く見ると、
ナント豪快なハンダ・ブリッジがありました。
あまりに極太すぎて一度目に見た時は
そういうパターンなんだと思ったくらいです。(笑)

もう初心者の域からは脱したと思っていましたが、
とんでもない思い上がりでした。修行が全然足りてませんでしたネ。

ココを直して無事にWET音が出ました。

基板やジャック、スイッチ類をケースに全て組み込み
も一度音出しすると、ひどいクリック音みたいなノイズが出ます。
LFOのスピードに同期した「タッタッタッタッタッタ」という音で
エフェクトをバイパスしても出まくりです。

このノイズの問題は事前にリサーチしたTONEPADbuild reports
アーロンのフォーラムに出ていました。
解決方法は
   :RATEのPOTに行くケーブルをできるだけ短くする。
   :基板の向きを水平方向に180度回してみる。
   :中には、基板に手を加え部品を追加してLFOの電源を
    別系統から取る人もいました。

私はケーブルは短くしていたので、基板の向きを変えてみました。
すると、さっきよりは良くなりバイパス時にはノイズが出なくなりましたが
まだ気になります。

次に、ケースの中の配線の引き回しをチョット変えてみたところ
遂に治まりました。

これは何の根拠も無い私の妄想ですが、
基板のIN, OUT, EFFECT LEVEL ,LOW CUTのスイッチ等に行く
音声信号が通るケーブルと、LFO周りのケーブルは離さないと
このノイズが出るのではないでしょうか。
試しに基板のOUTのケーブルをRATEのPOTに繋がるケーブルに
触れさせるとあのノイズが出ました。


さあ、これで後はケースにシールを貼って完成です。

写真でわかるように斜めにシールが傾いているのは
手作り感を強調するための演出です。(ウソです)
ホントは手が震えて真っ直ぐに貼れませんでした。(笑)

音の感想ですが、CE-2を使っていたのはもう四半世紀以上も前なので
同じ音かどうか正直わかりません。
SMALL CLONEと比べるとかなり趣の違う音で、なんと言うか
さりげないと云うか上品なかかり方です。

使う人によっては少し物足りないと感じるかもしれません。
しかし、ONにしているのかOFFかわからない位に
薄くかけるような使い方には最高です。

いかにも「コーラスがかかってます」という音が好きな方には
SMALL CLONEをお勧めします。

勿論、私はCE-2の方が好きです。


                             06/04/18up

                                  
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