Hermida Audio TechnologyのZendriveはAlfonso Hermidaという人が製作しているもので、
去年にロベン・フォードが使っているということでアメリカで話題になりました。
ロベンは通常Dunble O.D.S.を使用していますが(その際はOverdriveの類は使いません)、
チョットしたセッションでは現地でレンタルしたツイン・リバーブやスーパー・リバーブ等を
クリーンにセッティングして、Zendriveをつなげて歪の音を作っています。
アメリカの楽器系BBSでは数々の目撃談やロベンのギターテックの書込みもあるので
間違いないでしょう。
私も去年の暮れに注文しようとメールを製作者のAlfに出したら、ナント3〜4ヶ月待ちだそうで
ボルテージが下がったので断念しました。
先日('05/9月)に再び問い合わせたところ、3〜4週間待という返事が返ってきたので
注文することにしました。
Zendriveの購入方法は、まずAlfに「日本からZendriveを注文したい」とメールを出します。
そうすると、待ち時間とU.S.P.S.の料金計算のリンクが張ってある返信がきます。
「送料は自分で計算してね」ってことです。
色々ありますがEMSが無難だと思います。これが$21です。
Zendriveが$150でこれに送料を足してPayPalで送金します。
送金ページにメモ欄があるのでそこにZendriveの注文である事と、
送料がEMSで$21だということを書いておくのが良いでしょう。
AlfのPayPal口座に入金されると彼から「ありがとう、発送するときは
また連絡します。」という趣旨の返信があるので、あとは待つだけです。
実際には質問等も含めて数回メールのやり取りをしたのですが、
返信がメチャ早く数時間のうちに親切丁寧な内容で帰ってきます。
現地時間で早朝5時とかでもです。
この対応は素晴らしいの一言につきます。きっといいヒトなんでしょう。
モノについてですが、基板の小ささ、部品の少なさに一瞬倒れそうになります。
オペアンプは型番が消してあり、基板の一部が樹脂で覆われてわからないように
なっています。このあたりに秘密があるんでしょうか。
出音はFENDER系のアンプにつなげると、ほんとにロベン・フォードっぽいです。
セッティング次第でラリー・カールトンっぽい音にもなります。
TSと比べると、ローカットはほとんどなく、ミッドがやや膨らんだ
コンプレッション感もあまりないスムーズなオーバードライブです。
Voiceノブというのがあり、コレが音作りの肝ではないでしょうか。
これを上げるとミッドハイが持ち上がりゲインも上がります。
アメリカのBBSの書き込みから抜粋すると
*smooth and sweet
*very touch sensitive and more dynamic range
*less compression
*DUMBLE in a box
といったところです。
とにかくロベンの音が好きだという方にはお勧めです。
ちなみに、現在は真空管を使用したZendrive2も出ていてこれは$250です。
2005/9/26
up
最近になってまたZendriveを購入しました。
価格は$199に値上がっていましたが、注文してから1週間で発送されました。
以前のようにメールでのやり取りは必要なく、普通のネットショップのように
カートに入れてチェックアウトするだけです。
発送方法は
Express Mail Internationalが$33で3-5営業日、
Priority Mail International が$26.50で6-10営業日で届きます。
保険のオプションもあるので掛けた方が無難でしょう。
一時のように半年から1年も待つということはないし、
円高なので自作ものやショップのバッタもの等ではなく本物を買いましょうww
2010/8/18 追記
関連記事 Zendrive Cloneを作ってみました
Aramat EffectsのGreen MachineというTSクローンです。
ebayのoverdriveのページを何気なく見ていて発見しました。
ハーモニーセントラルの
ユーザーレビューを見るとそこそこ売れているようで
評価も良さげなので思い切って購入しました。
通常は$159で販売しているようですが、お試し価格で製作者本人が
ebayに$130位で出品していました。
これはメールのやり取りもなく、「buy it now」ボタンを押してPAYPALで送料込みの
金額を送金するだけです。
送料は海外への発送はどこでも$12で保険も付いてない普通のエアメール以外
選べませんでしたが一週間位で無事に届きました。
外観は一応ムラだらけのクリアラッカー塗装がしてありますが、まさにハンドメイド
丸出しです。
後に自分でGeneralGuitarGadgetsのTSクローンを作って気が付いたのですが、
基板のレイアウトもGeneralGuitarGadgetsとほぼ同じです。
音はTSに比べ低音の削れを押さえ、ミッドの持ち上がりを多少抑えたものです。
数箇所のコンデンサーの値が変更されていますが一番のポイントはクリッピング回路に
ゲルマニュウムダイオードを使用している事だそうです。
これは片側がシリコン一本、もう片側がシリコン一本+ゲルマニュウム一本の
非対称クリップです。
主観ですが若干歪の粒が粗い感じですし、他のTSクローンに比べると割とクセのある
音だと思います。
それでも、Fulldrive2よりは好みだったので私的には当たりでした。
2005/9/9 up